インターテック・サーティフィケーション株式会社
1. 貴社の強みや実績について教えてください
インターテック(Intertek)グループは、イギリスのロンドンに本部を置き、世界100カ国以上の拠点で保証・試験・検査・検証・認証サービスを提供する世界最大級の第三者認証機関です。130年以上の歴史で培った「Total Quality Assurance(総合品質保証)」の理念のもと、グローバルな知見と日本国内の専門性を融合させたサービスを展開しています。
日本拠点であるインターテック・サーティフィケーション株式会社は、ISO 9001・14001の認証組織合算件数で国内トップクラスの実績を誇り、多国籍企業から中堅・中小企業まで10,000社を超えるお客様に選ばれています。
特に環境・サステナビリティ分野では、東京都・埼玉県の排出量取引制度創設期からの豊富な実績に加え、現在はISO 14064-3(GHG検証)やISO 14067(CFP)など、国際規格に準拠した第三者検証を通じて、企業の脱炭素経営を支援しています。
インターテックの最大の特徴は、重箱の隅を突くような単なる形式的な審査ではなく、お客様と同じ現場目線での「付加価値審査」にあります。あらゆる専門領域において、現場視点で、経験豊富な検証員や技術専門家が介在します。マネジメントシステム認証から製品認証、非財務情報の保証までをワンストップでデリバリーできる体制こそが、インターテックのユニークな強みです。
2.排出量の検証の今後の展望についてどのように考えているか教えてください
◆組織単位のGHG排出量と情報開示の動向
ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)の基準発行や国内SSBJ(サステナビリティ基準委員会)基準の制定により、サステナビリティ情報の開示は「任意の取り組み」から「法や規制に基づく義務」へと急速にシフトしています。今後はGHG排出量が経営情報の中核となり、特にScope 3(サプライチェーン全体)の削減が企業の市場競争力を左右します。
この流れにおいて、企業は単に数値を公表するだけでなく、それが国際基準に照らして妥当であるという「第三者保証」を得ることが、投資家や取引先からの信頼を獲得するための重要な条件となります。
◆製品のカーボンフットプリント(CFP)やライフサイクルアセスメント(LCA)の動向
ヨーロッパのEUバッテリー規則やデジタル製品パスポート(DPP)、CBAM(炭素国境調整措置)の導入により、製品のカーボンフットプリント(CFP)検証ニーズも高まっています。今後は「組織単位」だけでなく、「製品単位」のGHG排出量についても、一貫性のあるデータ管理体制を構築することが重要です。インターテックはグループのグローバルネットワークを活かし、グローバル市場の最新動向を踏まえて、検証機関としてもPDCAを回して、継続的に検証サービスを改善することで、日本企業の中長期的な対応力強化を支援してまいります。
3.検証を受けるにあたっての心構え、合理的保証を受けるにあたって準備しておくべき事項について教えてください。
GX-ETSにおける「合理的保証」は、従来の限定的保証よりも格段に高いレベルの正確性と証跡の整合性が求められます。検証機関は「職業的懐疑心」を持ち、データの証拠まで遡って確認を行います。円滑な検証と制度適合のためには、以下の3点が鍵となります。
(1)算定プロセスの透明化と文書化(トレーサビリティの確保):どの根拠(請求書、メーター値等)に基づき、どの係数を選択したのか、プロセス全体が第三者から見て追跡可能であること。
(2)内部統制とガバナンスの構築:入力ミスを防ぐ二重チェック体制や、算定ルールの社内規定化、関係部署への教育(内部監査員研修等の活用)を通じて、組織としての再現性を確保すること。
(3)不確実性の最小化:規格に基づき、算定報告が「保守的」で、不確実な部分を認識した上で、なるだけ不確実性を最小化して作成されていること。
検証を受けることは、単なる「合否」ではなく、自社の算定内容やデータ管理体制の脆弱性を特定し、強化するための「組織の健康診断」でもあります。インターテックは、分かりやすく改善につながる検証を通じて、お客様のGHG算定結果に、付加価値のある信頼性を付与し、サステナビリティの取り組みを力強くご支援いたします。