九州電力株式会社

1.策定されている環境関連・削減目標について教えてください

社会のカーボンニュートラル実現に向けて九電グループが目指す姿
社会のカーボンニュートラル実現に向けて九電グループが目指す姿

2.自社の環境関連・削減目標の達成に向けた取組について
教えてください

電源の低・脱炭素化

 九電グループは、Scope1,2の排出削減に向け、再生可能エネルギーの主力電源化、原子力発電の最大限の活用、火力発電の低・脱炭素化に取り組んでいます。

■ 再生可能エネルギーの主力電源化

■ 原子力発電の最大限の活用

■ 火力発電の低・脱炭素化

九電グループのトランジション戦略(Scope1,2)
九電グループのトランジション戦略(Scope1,2)

電化の推進

 環境にやさしいエネルギーと、省エネ機器やEV充電器など九電グループの商品・サービスを組み合わせ、電化のポテンシャルが大きい九州を中心に最大限の電化に挑戦し、社会全体の温室効果ガス(GHG)の排出削減に貢献します。

3.自社のサプライチェーン、ひいては社会全体のCN達成に対する取組について教えてください

 「九電グループ カーボンニュートラルビジョン2050」において、エネルギー需給両面の取組みとして設定した2つの柱の1つである「電源の低・脱炭素化」については、事業を通じて排出されるサプライチェーン全体の温室効果ガス(GHG)の「実質ゼロ」を目指して取り組んでいます。具体的には、2030年度の環境目標であるサプライチェーンGHG排出量の65%削減(2013年度比)に向け、九州域内での再エネ開発推進、原子力発電の最大限の活用、火力発電の低・脱炭素化などに取り組んでいるところです。
 また、もう一つの柱である「電化の推進」については、電化を最大限推進し、環境にやさしいエネルギーを安定的にお届けするなど、社会のGHG排出削減への貢献に取り組んでいます。具体的には、2030年度までに700万トン-CO2の社会のGHG排出削減を目指し、九州域内の電化率向上への貢献、九州域外・海外での再エネ開発推進、適切な森林管理によるCO2吸収などに取り組んでいます。
 また、2022年12月には、サプライチェーン全体で企業の社会的責任を果たし、持続可能な社会の実現に取り組んでいくことが重要との考えのもと、「サステナブル調達ガイドライン」を制定し、サプライヤーの皆さまに遵守・ご協力いただきたい事項を明確にし、この中で、当社グループのカーボンニュートラル実現に向けた取組みへのご協力をお願いしています。
 これらの取組みなどが評価され、2022年度のCDPサプライヤーエンゲージメントリーダーに国内エネルギー事業者として唯一選出されました。さらに、2023年度にはCDP気候変動で国内の電気事業者では初めて最高評価Aに選定されており、社外のステークホルダーの皆さまから一定の評価が得られていると考えています。

4.GXリーグでの活動について教えてください

 GXリーグは、カーボンニュートラルにいち早く移行するための挑戦を行い、自ら以外のステークホルダーも含めた経済社会システム全体の変革(GX:グリーントランスフォーメーション)を牽引していく企業群であり、この取組みは九電グループの「九州から日本の脱炭素をリードする企業グループを目指す」という理念と合致しています。
 九電グループは、GXリーグの活動を通じ、同リーグのコンセプトであるカーボンニュートラルの実現に向けた「リーダーシップ」を発揮するとともに、参画企業をはじめとしたステークホルダーの皆さまと協働することで、日本の温室効果ガス排出削減に向けた市場のルール形成や、ビジネス機会の創出等に最大限貢献していきます。