東北電力株式会社
1.策定されている環境関連・削減目標について教えてください
当社は、2050年カーボンニュートラルの達成に向けた道筋を示す「東北電力グループ“カーボンニュートラルチャレンジ2050”」を策定するとともに、「カーボンニュートラルへの挑戦」をサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)の1つとして特定しております。
「再生可能エネルギーと原子力発電の最大限の活用」「火力電源の脱炭素化」「電化とスマート社会の実現」の3つの柱を中心としてあらゆる取り組みを一体的に進め、この取り組みの過程において、2030年度までのCO2排出量について「2013年度比で半減」の達成を目指しています。
2.自社の環境関連・削減目標の達成に向けた取組について
教えてください
「東北電力グループ“カーボンニュートラルチャレンジ2050”」で掲げる3つの柱「再生可能エネルギーと原子力発電の最大限の活用」「火力電源の脱炭素化」「電化とスマート社会の実現」を中心としてCO2排出削減に取り組んでいます。
【再生可能エネルギーと原子力発電の最大限の活用】
再生可能エネルギーをカーボンニュートラルに向けた重要な電源と位置づけ、2030年代の早期に200万kW以上の開発を目指しています。
また、発電時に二酸化炭素を発生しない非化石電源であり、温室効果ガスの削減に大きく寄与する原子力発電について、安全確保を大前提とした再稼働に向け、全力で取り組んでいます。
【火力電源の脱炭素化】
石炭火力発電所におけるバイオマスやアンモニアの活用、LNG火力発電所における水素等の活用を見据えた検討を進めているほか、CCS(二酸化炭素の回収・貯留)の活用に向けて、火力発電所におけるCO2の回収に関する検討・調査に取り組んでいます。
【電化とスマート社会の実現】
エネルギーの効率的な利用に資するヒートポンプ技術を活用したエコキュートをはじめ、従来からのオール電化の提案だけではなく、それらに太陽光発電や蓄電池・V2H機器等を組み合わせた「スマートライフ電化」の提案活動を強化し、省エネルギーで環境にやさしい、安心・快適な暮らしをお客さまにお届けしています。
また、法人向けのコーポレートPPAサービスや家庭向けのPPAサービスの提供、再エネアグリゲーションサービス(VPP)の展開により、当社におけるCO2削減にとどまらず、お客さまや地域におけるCO2削減にも取り組んでいます。
3.自社のサプライチェーン、ひいては社会全体のCN達成に対する取組について教えてください
再生可能エネルギーの最大限活用にあたっては、電力ネットワークの高度化を進めており、これにより自社のみならず社会全体の再エネの最大限の活用に貢献します。
また、お客さまのエネルギー利用の合理化を進めるとともに、当社電源の脱炭素化とお客さまの電化を推進し、お客さまのエネルギー源を化石燃料から脱炭素電力に置き換えることにより社会全体のカーボンニュートラル達成に貢献します。
当社グループは、「再生可能エネルギーと原子力発電の最大限の活用」「火力電源の脱炭素化」「電化とスマート社会の実現」の3つの柱を中心に取り組みを進めることにより、自社サプライチェーンのカーボンニュートラル達成を目指すとともに社会全体のカーボンニュートラル達成に貢献してまいります。
4.GXリーグでの活動について教えてください
当社グループは「カーボンニュートラルチャレンジ2050」を掲げ、CO2排出削減とともに地域社会の脱炭素化に貢献していくこととしています。
CO2排出削減に関する知見・ノウハウを蓄積し、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを一層進めることができるものと考え、2023年4月からはGXリーグに参画しています。
当社グループは、地域やお客さまによりそう企業として、持続可能な社会の実現に向けて、引き続き、カーボンニュートラルに積極的に挑戦してまいります。